ぽっちゃりですが…。という姫
サムネイルの中で、やわらかく笑う姫が目に留まった。
「ぽっちゃりですが…。」という自己紹介の一文。
その言葉に、どこか正直さと可愛らしさを感じて、ついクリックしてしまった。
待機中の姫は、白いブラウスにゆるくまとめた髪。
視線が合った瞬間、ふわっと照れたように笑った。
画面越しなのに、まるで隣で微笑まれたような温度が伝わってくる。
チャットに入ると、彼女は少しはにかみながら挨拶をくれた。
落ち着いた声と、ゆったりとした話し方。
それだけで、不思議と気持ちがほどけていく。
彼女は「ぽっちゃりなんですけど…」と笑いながら、
まるで気にしていないように自然に話してくれた。
その飾らなさが魅力で、見た目よりもずっと中身の明るさに惹かれていった。
会話の途中、ふと手元が映った。
丸みのある指先に、淡いピンクのネイルが光る。
その仕草ひとつで、なんだか優しい気持ちになった。
20分ほどの短い時間だったけれど、
姫の笑い声と素直な言葉が、夜の疲れをゆるやかに溶かしてくれた。
派手ではないけれど、確かに心に残る出会いだった。
―― ヒジ 🌙